yukicoder にてコンテストを開催しました。ご参加くださった皆様ありがとうございます。
全体について
私の修士課程修了を記念したコンテストで、それに関連した内容が含まれています。修了したのは3か月前の話ですが、準備に時間がかかり6月の開催となりました。
各問題について
A - hako111223’s Master Thesis
修論の結果が出たのが実際に12月ごろでした。とても英語で修論は書けないなと判断したので、日本語で書きました。
B - Athena 3
ProblemId : 5650 の示す通り、かなり昔に作った問題です。このころはまだ競プロも初心者だったはずです。ひたすら場合分けする問題かと思っていたら全探索で解ける問題に出会ったので、そういう感じの問題を作ろうとしてこの問題が生まれたと思います。
問題名は最近変更しました。この問題名を日本語にすると「アテナ3号」です。これを使う人といえば……?
C - Beginner Contest
ProblemId : 4333 の示す通り、かなり昔に作った問題です。yukicoder で最初に作りました。似たような問題が yukicoder で出題されたのでしばらくお蔵入りにしていましたが、それからだいぶ経ったので出題することにしました。
D - Security Cameras on Young Diagram
ヤング図形が好きなので作りました。ちなみに、ヤング図形コンテストもいつか開催する予定です。
(Catalan) alternative tableau というものがあるらしく、それに触発されて作りました。
ヤング図形記事をよろしくお願いします。(そろそろ加筆したい)
解説にあるおまけ問題も考えてみてください。
E - Mancala Master
修論の結果の一部です。この問題を出題するためにコンテストを開きました。
解説を開くといきなり答えの式が出てきます。これを求める方法を教えてほしいと思われるかもしれませんが、実際私は SageMath で実験しまくってこの式を推測しました。いい導出方法があれば教えてください。
別の問題文には箱星さんが登場しますが、この問題には小星さんが登場します。勿論別人です。yukicoder で最初に公開した問題にも小星さんが登場しています。
F - I Love EDPC-T
少し前にカタラン数に関する問題を出したばかりなのに連続してしまい申し訳ないです。本当は別の問題がボス問になる予定でしたが OEIS で既出でした。
EDPC-T は月刊組合せ論 Natori で最初に扱ったテーマなので印象に残っています。
この問題自体は参考文献にある論文に載っていますが、O(N(logN)2) で解くところまでは載ってなかったので、出題することにしました。
おわりに
E が想定より解かれず、崖になってしまいました。E をボスにすればよかったですね。
今後も様々なコンテストを開きたいので、そのときはよろしくお願いします。